Twitterマーケティングとは?手法・事例・ポイントを解説!
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目次
1.Twitterマーケティングとは?
Twitterマーケティングとは、SNSマーケティングの一種で、Twitterを活用してマーケティングを行います。
SNSの中でもTwitterは、月間アクティブユーザー数が4500万人(※2017年10月時点)とInstagramやFacebookと比べ多く、高い拡散性をもつSNSのため、新商品・サービスの宣伝やキャンペーンを目的に多くの企業がマーケティングに利用しています。
次の章では具体的にTwitterマーケティングの特徴をご紹介いたします。
※あわせて読みたい⇨SNSマーケティングとは?5つの活用方法と事例
2.Twitterマーケティングの特徴
Twitterマーケティングにどのような特徴があるのか解説していきます。
2.1 Twitterは幅広い年齢層が利用している
Twitterは幅広い年齢層が利用しているのが特徴です。
以下は、2020年に総務省が発表した、主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率を全年代・年代別に示したデータです。
【令和元年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)
出典:総務省|令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
調査期間:2020年1月14日~1月19日
対象地域:全国125地点
調査対象:13~69歳までの男女
回答人数:1500名
データから読み取れるように、Twitterの利用率は10代~20代が1番多く、次に30代、そして40代~50代の順に利用されています。Twitterはトレンド性が高いSNSでもあるため、トレンドに敏感な10代~20代の若年層の利用が多いと考えられます。また、前年度の調査と比べ、30代及び50代の利用率が伸びており、若年層意外でもTwitter利用率が拡大しています。
Twitterはユーザー数が多く、ユーザー層も幅広いため、より多くのユーザーに伝えたい情報を届けるのに活用できるといえます。
2.2 リアルタイムな話題やトレンドを生みやすい
Twitterはユーザーが気軽にツイートできる特徴から、特にリアルタイムな話題やトレンドを生みやすいSNSです。
例えば、企業がTwitterの検索欄のトレンドにランクインしているハッシュタグを使い、ユーザーと共通の話題に参加したとします。そのツイートが面白かったり、共感を生むような内容の場合、リツイート(拡散)が起こるきっかけが期待できます。
このようにリアルタイム性やトレンドを活用することで、拡散してもらえる可能性があり、ユーザーとのコミュニケーションや認知の獲得に繋げることができるのもTwitterマーケティングの特徴です。
2.3 Twitterは情報検索ツールとしても活用されている
Twitterは情報検索のツールとしても活用されています。
以下は、2020年にマイボイスコム株式会社がTwitterの利用に関するインターネット調査を行ったデータです。
【Twitterの利用目的】
出典:Twitterに関する調査|PRTIMES
調査機関:マイボイスコム株式会社
調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
調査時期:2020年12月01日~12月05日
回答者数:10,131名
設問数:7~9問(自由回答の設問が1問含まれます)ローデータには約30項目の登録属性がつきます
調査結果からユーザーはTwitterを情報収集に活用していることがわかります。
そのため、検索されやすいキーワードを投稿に入れることで、フォローされていなくとも検索結果から情報を届けることができるのが特徴です。Twitterマーケティングを行う際には、企業が投稿する内容に検索されやすいキーワードや話題のハッシュタグを活用することが良いでしょう。
2.4 低コストで情報拡散ができる
Twitterマーケティングを行う際に、Twitterアカウント作成自体にはお金はかかりません。Twitter内で広告配信をすればもちろんコストは発生しますが、Twitterの場合はオフライン広告と同じ広告費でも、投稿のコンテンツ次第で高い情報拡散が期待できます。Twitterは低コストで自社に関する情報を多くの人に届ける機会を作り出すことが可能です。
2.5 ユーザーと近い距離感で相互のコミュニケーションがとれる
Twitterはツイートに対してリプライ(返信)ができるという機能から、企業がユーザーへ一方的な情報発信をするのではなく、ユーザーと近い距離感で相互のコミュニケーションがとれます。ユーザーの率直な意見や反応などの情報を取り入れやすいため、商品・サービスの改善、ファンの獲得、企業の認知やイメージの向上に繋げることができるのもTwitterマーケティングの特徴です。
3.Twitterマーケティングの4つの手法と成功事例
前章では、Twitterマーケティングの特徴を解説してきました。
では実際にどのような手法でTwitterマーケティングを行うのか、事例、各手法のメリット、意識すべきポイントに触れながら4つの手法について解説していきます。
3.1 Twitterアカウント運用
Twitterに企業の公式アカウントを作成し、企業のサービス、商品、ブランド、自社サイトなどの情報を届けることで認知獲得やファン獲得を目指せます。継続的に情報発信を行う中で、ユーザーとのコミュニケーションをとることで、ブランディングやイメージの構築も行えます。
Twitterアカウント運用のメリット
企業アカウントのフォロワー数を伸ばすことができ、ファンの獲得が行えれば、フォロワーからシェア投稿や口コミ(UGC)投稿が期待できます。口コミ(UGC)投稿は、商品やサービスの改善を行うことができる他、検索エンジンからの指名検索を増やすことにもつながります。ホームページやECサイトといった新たな入り口で集客を行えるなど、企業にとって大きなメリットとなるでしょう。
Twitterアカウント運用のポイント
前章でも述べたようにTwitter利用者は、情報収集を目的としているユーザーが多いです。投稿する内容は、企業の伝えたい一方的な情報ではなく、ユーザーにとってメリットのある情報や役に立つ情報、思わず共有したくなる情報を意識することがポイントとなります。
3.1.1【株式会社アドウェイズ】Twitterアカウント運用成功事例
参考:株式会社アドウェイズTwitter公式アカウント
参考:Twitterで企業アカウントを始めようと思っている方へ!本格運用から2ヶ月で局地的に話題になっているアドウェイズに「始め方」を聞いてきた。
株式会社アドウェイズの公式アカウントは、Twitter運用スタイルをシフトチェンジして2ヶ月でフォロワーを伸ばし、アカウント運用に成功しています。
アカウント開設当初は、プレスリリースのお知らせ投稿のみでしたが、現在ではTwitterを通じてユーザーとコミュニケーションをとりながら「面白い」と思ってもらえるような投稿をしています。フォロワーが少ない状況では、株式会社アドウェイズの「ビジョン」や「サービス」のことを呟くのは早いと考え、会社の事業についての投稿や会社の展望の投稿は控えています。運用ポイントでもある、ユーザーにとってメリットのある情報や思わず共有したくなる投稿をすることで、運用スタイルをチェンジして2ヶ月でインプレッションが20万倍、リツイートが1,000倍の成果を得られています。
3.2 Twitter広告
Twitter公式の広告配信を活用した手法により、投稿のインプレッション数の拡大や、フォロワー数拡大、認知度の向上などが目指せます。
Twitter広告は、タイムラインの間や、Twitter内の検索結果、トレンド画面などに広告を配信することができます。ユーザーがTwitterで関心を持ったり反応を示したりしたトピックに基づいて、メッセージを届けることが可能です。ユーザーの25種類の興味・関心カテゴリーや350種類の会話(トピック)から選び、ターゲティングができます。
Twitter広告のメリット
Twitter広告のメリットは、広告をクリックさせるためのCTA(Call To Action)が充実しており、ユーザーの次の行動を促しやすくなっているため、コンバージョンに繋げやすいです。また、Twitter広告がリツイートされてさらに拡散(2次拡散)され、広告費用以上のインプレッション数やエンゲージメント率を得られる可能性があるのも大きなメリットといえるでしょう。
Twitter広告のポイント
Twitter広告の特徴は、精度の高いターゲティングが可能なことや、広告自体を拡散させることが可能であることなので、
- 情報を伝えたいターゲットがどんな人なのかを明確にする
- ツイートはターゲットが共感を呼ぶ内容にする
この2つを意識することがポイントとなります。
3.2.1【旭化成ホームプロダクツ】Twitter広告成功事例
参考:旭化成ホームプロダクツTwitter公式アカウント
参考:Twitter×漫画で若年層へのアプローチを強化 「サランラップ」のTwitter活用が成功した理由
旭化成ホームプロダクツは、若年層へのアプローチを課題とし、「サランラップ」の商品リニューアルの認知拡大を行うためTwitter広告を活用しています。Twitter広告のポイントであるターゲットの明確化とコンテンツ内容に共感をもたせることで、アカウント開設からわずか10日で約2万人のフォロワーを獲得しています。
広告のターゲットは、若年女性に設定し、Twitterとの親和性が高いコンテンツである漫画を配信しています。このことにより、フォロワーから二次的、三次的に情報を広げています。また、Twitter上のおすすめトレンド枠最上位に表示されるプロモトレンドと、通常のツイートと同様にタイムラインや検索画面に表示される
プロモツイートを実施し、1週間情報を出し続けました。その結果、アカウント開設からわずか10日で約2万人のフォロワーを獲得し、インプレッション数は、広告で9,000万、オーガニックで3,000万の合計1億2,000万を獲得しています。
3.3 Twitterキャンペーン
Twitterマーケティングの手法において1番活発に行われているのがTwitterキャンペーンです。フォロワー獲得を目指せる他、ユーザー参加型となるため、口コミ(UGC)を獲得しながら情報を拡散できます。
Twitterキャンペーンのメリット
Twitterキャンペーンは、アカウントをフォローしてキャンペーン投稿をリツイートすることで参加できる「フォロー&リツイート」キャンペーンといった、簡単な参加条件のものが人気です。
「フォロー&リツイート」キャンペーンは、参加が気軽にできるためコンテンツによっては多くの参加者が見込め、フォロワー数を増やすことができ、ツイート拡散による認知拡大もはかることができます。参加条件に体験エピソード投稿などを追加すると、口コミ(UGC)を増やすこともできます。
Twitterキャンペーンのポイント
Twitterキャンペーンのポイントは、たくさんのユーザーに参加してもらうべく、気軽に参加できる条件です。主に行われているキャンペーン参加条件は3つに分かれます。
- 「フォロー&リツイート」キャンペーン
- 「フォロー&ハッシュタグor引用ツイート」キャンペーン
- 「フォロー&写真orエピソードツイート」
この中でも1番参加しやすいのは①といえるでしょう。
また、気軽さに優れたTwitterインスタントウィンキャンペーンも人気です。オートリプライを活用し、その場でキャンペーン当選・落選がわかる機能を用いた、キャンペーン主催側とキャンペーン参加側どちらにも「気軽さ」を取り入れたキャンペーン形式です。
またTwitterキャンペーンには、なりすましアカウントなどの詐欺集団の被害にあう可能性があります。参加ユーザーへ不利益な事が起こらないよう、なりすましアカウントへの対策など、Twitterキャンペーンにおいても事前に企業が対応できるよう、体制を整え施策を進めることもポイントです。
3.3.1【アサヒビール】Twitterキャンペーン成功事例
参考:KANPAI倶楽部/アサヒビールTwitter公式アカウント
参考:アサヒビールがオリンピックキャンペーンを成功させた方法
アサヒビールは2016年のリオオリンピック時に「#みんなのカンパイ」のハッシュタグ投稿が目標数を達成すると豪華商品が当たるキャンペーンを開催しました。企業アカウントと参加者が一体となりキャンペーンを共創することで、フォロワー数9.5万人を獲得、キャンペーン参加ツイート数は13.5万という成果を得られています。キャンペーンの盛り上げを狙って、オリンピックに関連したキーワードやアカウントをターゲティングしたプロモツイートを行ったほか、プロモトレンドを実施しています。単なるキャンペーンアカウントになるのではなく、企業側がオリンピックを楽しむ一員として、応援を通じて共に盛り上がるというスタンスと、ハッシュタグをつけて投稿するだけという気軽さにより高いキャンペーン効果を得られています。
3.4 Twitterを活用したインフルエンサーマーケティング
4つ目に解説する手法は、Twitterのインフルエンサーを起用して自社商品・サービスやキャンペーンを宣伝してもらう手法です。
Twitterインフルエンサーとは、Twitterにおいて多くのフォロワーがおり、高い影響力をもっている人のことです。インフルエンサーを起用することにより、数百〜数万人へ情報を効率よく届けられるのが特徴です。
Twitterインフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーから宣伝してもらうことで、一個人の感想や意見としてツイートをみてもらえるため、広告色が薄れより多くのターゲットに情報を届けることができるのがメリットです。
Twitterインフルエンサーマーケティングのポイント
インフルエンサーを起用する際は、ただフォロワーが多い方を起用するだけではいけません。インフルエンサーのフォロワーが自社の商品・サービスに興味をもってくれるか、フォロワーのおおよその年齢、性別、趣味を見極める必要があります。
また、ステルスマーケティングに間違われないよう、宣伝ツイートであることを明確にする必要があります。「#PR」の表記をするようにしましょう。
3.4.1【P&Gジャパン合同会社】Twitterインフルエンサーマーケティングの成功事例
P&Gジャパン合同会社の頭皮ケアシャンプーブランド「h&s」から発売された「h&s scalp」の事例です。
フケ・かゆみに悩む男性に向けた商品の認知獲得のために、「アンドー|スパイ@hscareJapan)」という架空のアンバサダーのTwitterアカウントを開設しています。スパイ設定を活かしたキャラクタープロモーション動画を制作し、その動画ツイートをインフルエンサーに引用リツイートをしてもらっています。インフルエンサーの動画の感想や一言が加わることにより、より多くの拡散を生み出し、商品認知の拡大を行えています。
4.Twitterマーケティングを始めるための4つのステップ
ここからは、Twitterマーケティングを実際に自社で行うには、どのような流れで進めていけば良いのか成功させるためのポイントを解説していきます。これから解説する4つのステップを1つ1つ進めて成果につなげていきましょう。
ステップ1:Twitterマーケティングをはじめる目的を決める
まずはTwitterマーケティングを行う「目的」を決めましょう。
目的について例えば、
- 自社のイメージ構築やブランディング
- 店舗・イベント・自社サイトなどの集客
- 自社商品・サービスの認知拡大
- 自社商品・サービスのファン育成・獲得
- 自社商品・サービスの改善
など、何のためにTwitterマーケティングを行いたいのか明確にすることで、コンテンツや企画を考えたりと戦略を考える上でのブレを無くします。
ステップ2:目的達成に繋がるKPIを設定する
目的を決めたら、目的を達成するためのKPIを設定していきましょう。重要なのは、具体的な数字を設定することです。
例えば、
- フォロワー数
- 1日のツイート数
- インプレッション数
- いいね数
- リツイート数
- サイト誘導数
など、目的に合わせて、1日のKPIや1週間のKPIなど期間を決めてKPIを設定しましょう。
ステップ3:ペルソナを設定する
次に、明確にした目的を「誰に」向けて発信するのかペルソナを決めましょう。
年齢・性別・職業・住居・趣味嗜好・悩みなどを細かくペルソナを設定します。細かいペルソナを設定することで、情報を届けたいユーザーが何を求めているのか、ユーザーの視点で考えることができ、ツイート内容やキャンペーン企画を考える上でブレが生じにくなります。
ステップ4:Twitterマーケティングの運用方針を決める
Twitterマーケティングを円滑に運用できるように事前に体制を整えることが重要です。
Twitterは炎上が起きやすいSNSのため、「投稿のチェックリスト」や「炎上の対処法」を作成しておくことが安心でしょう。投稿内容にネガティヴな内容が含まれていないか、リプライやDMが送られてきた時の対応方法など決めておき、誰が担当しても対応の差が生まれにくい体制をつくり運用していきましょう。
まとめ
Twitterマーケティングの特徴から手法と運用ステップについて解説してきました。
Twitterマーケティングは、認知拡大やイメージの構築だけなく、商品・サービスの改善、検索エンジンからの指名検索増加などに活用できます。Twitterは今後も利用者が増え、多くの企業が今後活用すると考えられますが、始めるには決して遅くないです。Twitterマーケティングを成功させるには、円滑に運用できるように事前に体制を整えることが大切です。体制を整え解説してきた手法やステップを踏めば、安心安全にコストを抑えつつ高い費用対効果を得られるマーケティングです。
ぜひTwitterマーケティングを取り入れてみてください。